ツライチグッズ・スペーサー
アルミホイールを買ってつけた。あるいは純正のアルミがついている。ところがリアがあまりに引っ込んでしまって格好悪い。。 これはつまりオフセットが足りないためにホイールが内側にひっこんでしまっているのが原因だ。
これを調整するパーツがホイールスペーサー。これには呼び名上2種類あって、単にホイールの取付けボルト(スタッドボルト)にはさむ板状のものがホイールスペーサー。こちらは2mm〜10mmくらいまであるが、せいぜい5mm厚までが無難だ。さらに厚くスタッドボルトまでついているタイプをワイドトレッドスペーサー という。こちらは 15mm〜30mm以上まである。

さきにも書いたがホイールナットは最低でも10mmはネジにかかっていないと危険。となると普通のスペーサーなら 5ミリ厚くらいまでが無難ということになる。
その上のワイド化をおこなうならワイドトレッドスペーサーを使うことになるのだが、これもまた品質にかなりの開きがある。ショーカー専用、公道走行不可という格安レベルの製品から構造計算書つきの車検対応製品まであるが、買うなら安物は避けてしっかりした製品を選び、できればハブリングのようにホイールのセンター出しができるアダプターまでセットにして購入しよう(※)。
※PROJECT KICS製品などは各所で販売され、実績ある製品として知られている。
ハブリングって?

ここで「ハブリングってなに?」と思った人に説明しよう。
簡単にいうとホイールを取り付けるハブにかますリング…ってそのままなのだが、左の写真で指差している部分を見て欲しい。
これはリアだがこのようにリング状の突起がでており、純正のホイールはここにぴったりはまってセンターが出るようになっているのだ。
このハブの突起の外径は60ミリ。いっぽう市販のアルミホイールの場合ここは73ミリの開口になっているので、ここにはぴったりハマらずホイールセンターが出てくれない。
ホイールナットはテーパー状になっているので締めてゆけばぴったりセンターに決められるんじゃないかと考えるのだが、実際はどんぴしゃセンターになることはまずないといっていいのだ。

そこでセンターを出すために写真のようなハブリングを使う。インチアップしたおおきなホイールには必需品といってよい。
このリングは内径が60ミリ、外径が73ミリ。つまりハブとホイールの仲立ちをしてセンター出しをしてくれるパーツだ。
ホイールバランスをとったのにブレが出るといった場合、このハブリングをつけることで解決できるケースが多い。
スペーサーを使うときに問題になるのが、このハブリングが装着できるものとできないものがあること。
できないスペーサーは高速でブレがでたらそれでアウト。危険だがガマンして乗るしかない。
このハブリング、市販の薄いスペーサーには
まず装着不可ではなかろうか。。オートバックスで売っているタイプのハブリングを逆に装着してうまくゆく
ケースもないわけではないが…
ワイドトレッドスペーサーならハブセンター出しアダプターがオプションで選べる製品がある。
どうせ買うならそういう製品を選ぼう。
うちのクルマには何ミリのスペーサー?
良く聞かれる質問だが、これはある意味簡単である意味むずかしい。
簡単なワケは実測すれば一発でわかるから。難しいワケは実測しないとわからないから。
つまり実測が命。糸の先に5円玉でもくっつけてフェンダーから垂らし、タイヤの面と糸の間隔を測ってみよう。
間隔が25ミリだったら25ミリのスペーサーをいれればフェンダーとぴったりになる。。。他人に聞くまでもないほど簡単な足し算。
ただそのときに注意しなければならない点がある。ホイールの取付けボルトはだいたい長さ25ミリ前後。
従って厚さ25ミリ以下のスペーサーだとこのボルトのアタマがでっぱることになる。
ホイールがわにボルトの逃げのないものだとこれが干渉して装着できなくなる。裏技としてはNEFメンバーの某tamaさん(爆)のようにスタッドボルトを切ってしまうという手もあるのだが、車検には通らなくなる。
25ミリのワイドトレッドスペーサーならボルトが隠れるのでそうした心配は要らない。
純正のアルミの状態なら25ミリスペーサーでもまず問題なく入るのではなかろうか?
そしてもうひとつのポイントがフェンダーとの干渉。あまりにギリギリに外に出すと
フェンダーとタイヤが干渉してしまうことになる。
あまり。。というかまったくお勧めしない方法だがノーマルショックのまま大きくローダウンすると
ふわんふわんな足回りになってしまい、大きく沈んだときに擦ってしまうのだ。
だから余裕を見ればフェンダーから5ミリほど引っ込んだ状態が安心といえば安心。
※なおスペーサーをつけるのはあくまでも自己責任で。
トラブルが発生しても当方は一切関知できないので了承ください。
ついでにいうと、力が集中するフロントにはスペーサーはお勧めしない。リアだけにしておこう。
吉田興産のスペーサーを買う00.09.01
私は知る人ぞ知る
吉田興産の製品を選んだ。この製品は強度抜群。なんせ工具でも特に力のかかる部分に使われる特殊炭素鋼でできているのだ(ただしそのぶん少々重いが)。使っているスタッドボルトもメーカー純正品。当然アルミホイールよりも強いし、純正の足回りパーツより強い。これなら安心である。
この製品は精密加工機で一品づつ手作り。厚みもオーダーメイドできる。これで値段は \19,850円。製品としては非常に良い。良いのだが敢えて人にはおすすめしない。なぜならアフターフォローがいまいちだから。
ここは発注時に内金として1万円を振り込み、到着時に残金を代引きというシステムである。前車エルグランドのときは発注してもまったく音沙汰無しで、催促したところその後10日で届いた。エスの場合もまあ10日くらいだろうと思って催促しなかった。そしたら1ヶ月経っても届かない(爆)。
そんなこんなで納車日前日になってしまった。これは困った。で、どうなってんですか?のメールを送った(遅いって)。 そしたら翌日に「昨日発送してますから今日着きます」というソバ屋の出前のようなメールが…
結局、なんと納車の1時間前にヤマト便で到着したのだった。いやはや冷や汗モノである。
そういうわけで、買いたい人は発注しようが内金入れようが相手からの受領連絡は一切ナシ、なおかつ納期は未定なことを覚悟し頼むべし(WEB経由の発注もできる)。フォローさえ良ければ完璧なのだが、実に惜しい。
PS.
言い忘れたがこの製品、スチールなので錆びる。だから防錆塗装は必須だ。
面倒だったので手を抜いたら、1週間で見事に錆びてしまった...
吉田興産のスペーサー01.07.01
上で購入したスペーサーはNEFダイキさんに譲ったホイールにサービスであげた…いまはダイキ号についている。
その後また吉田興産のサイトにアクセスしたら、おおなんとちゃんと申し込みフォームが整備されている。しかも納期15日と書いてある。進歩したなあ。
そして懲りずにまた注文したのでした。。
きっかけはローテーションができるようにリアを +46に換えたから。このオフセットだとリアがひっこみすぎて
格好わるいことこの上ない。そこでスペーサーで調整してみた次第。今度はまともに配達されました。

今度のはハブリングに相当する突起を炭素鋼削りだしで作った特注品。突起の部分で荷重も受けられるため
スタッドボルトにかかる負担が少なく、いわば究極のスペーサー。
この製品の難点は値段が少々はること。2個で約3万円ナリ。

この部分が内径60ミリ、外径73ミリで削りだししてある。ハブにもホイールにもぴったりはまる。
Kics のスペーサー 01.07.08 記事追加

大手カー用品店など、わりといろいろなショップで販売されているのが Kics ブランド。国内シェア1位なのだそうな。たしかに作りはかなり良い。

この製品にはセンター出しアダプターが別売で用意されている。せっかくならこれもあわせて買おう。

このアダプターは写真のようには装着できない。スペーサーの面とツライチに60ミリの突起が出る構造なのだ。
つまりスペーサーだけをセンタリングするためのパーツなわけ。それに装着するアルミをセンター出しするには別途ハブリングが必要になる。
この製品の箱には
「競技用の為、一般公道は走行できません」という毎度通例のただしがきが書いてある。
....競技用ということはサーキットだよねぇ。一般路以上の強いストレスにも耐えるということだろうか?違うのかな? (おいおい)。。
このアダプター、じつは埼玉トヨタがリリースしているRvexに使っているものと酷似しているのだった。
http://www.saitamatoyota.co.jp/rvex/rv051.htm
ここの「ワイドトレッドスペーサー・強度検討書付・車検対応」のところをクリックしてみて欲しい。
特徴のある黒パターンがいかにも Kics 製品らしいのだ。これと同じ製品なら結構強いと思うのだがどうだろうか。
この製品、通販なら 7,700円くらいで買えるのだった。
ホイールナットの締め方などなど

紹介ついでにホイールナットの緩める&締める順序を紹介しよう。このように対角線にまわしてゆく。なおかつ一度に締めるのではなく、この順序をぐるぐる繰り返しながら徐々に締めてゆく。
ホイールを均等に、センターになるようセットするための定石。

ホイールの装着には本来トルクレンチがベスト。
インパクトレンチで締めるショップがあるが、あれは99%締めすぎ。軽量化ナットだと一発で破壊されることもある。
また、レンチに足をかけて締める人もいるが、あれも締めすぎになるからやめよう。要は
いかに強い力で締めるかではなく、いかに均等なトルクで締めるかが大切なのだ。
不均等な力で締めると、最悪の場合スタッドボルトが折れることがある。

エスティマのホイールナット締め付けトルクは
103N・m 。やってみるとわかるが、103N・mというのは思いのほか軽いトルクだ。十字レンチを両手で持ってぎゅーーっと力を入れるくらいな感じ。
締めたら少し走り、確認を兼ねてまた増し締めをすれば完璧。
こうやって装着すればナットを痛めたりボルトをナメてしまうことはほぼ皆無だろう。